植木正子

植木正子(うえきまさこ:1908~1977)

系統:土湯系

師匠:

弟子:

〔人物〕明治41年2月17日、山形県西置賜郡永井町に横沢和助、りきの長女として生まれた。
その後、植木ふくの養女となり、福島市置賜町二丁目で植木人形店を経営した。鹿児島寿蔵の指導を受けた人形製作者でもあった。昭和30年より鎌田文市一家の木地に、故佐久間由吉と佐久闇米吉型を復元描彩した。
人形店経営者であると同時に、こけし古品の蒐集家でもあり、伝佐久間浅之助など貴重な古品を集めた。のちに蒐集品は福島市の西田記念館に収蔵された。
昭和52年12月22日没、行年70歳。

〔作品〕下掲は、右が米吉写し、左が由吉写し、木地はともに鎌田文市一家のものと思われる。

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〔右より 33.3cm(昭和41年)、21.2cm(昭和45年)(高井佐寿)〕

系統〕土湯系
〈こけし辞典〉で中屋惣舜は「系統の異なる弥治郎系工人の木地に、佐久間一族とは血縁・師弟関係のない者が描彩するだけのこのこけしには、伝統性が見られない。」と書いた。ただし、形態様式また植木正子が目指したのは土湯系湊屋系列のこけしであった。

〔参考〕

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