大浦久一

大浦久一(おおうらきゅういち:1916~)

系統:弥治郎系

師匠:本田亀寿

弟子:

〔人物〕 大正10年11月13日生。宮城県白石市小原字明戸の出身。昭和35年より小原温泉の本田亀寿について木地を修業、こけしも多く作った。〈こけし手帖・41〉で工人として紹介された。木地は中年からであるが、こけし作りが好きなことと、まじめな性格から上達は著しく、亀寿とよく似たこけしを作った。
昭和39年ころより長く休業を続けたが、昭和53年よりこけしの製作を再開した。
 

 


左より 本田亀寿、大浦久一 昭和36年 撮影:露木昶

〔作品〕 昭和30年代の亀寿を写し、亀寿の特徴をさらに誇張した作風。眼は極端に爾曲し、全体的にややバラバラの感があるが、ういういしい魅力に多少救われている。生産数は多いが、短期間であるため将来稀品になるかもしれない。
 


〔 31.8cm(昭和38年頃)(高井佐寿)〕

〔伝統〕 弥治郎系栄治系列

〔参考〕

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