佐藤一夫(鳴子、南部)

佐藤一夫(鳴子、南部)(さとうかずお(なるこ、なんぶ):1930~2009)

系統:南部系, 鳴子系

師匠:佐藤末吉

弟子:

〔人物〕昭和5年3月17日岩手県稗貫郡花巻町東町(現花巻市)の木地業佐藤末吉の長男に生まれる。父末吉の姉よねは、伊藤松三郎に嫁いでいた。その関係から父末吉は松三郎より木地を習得し、一緒に浅虫や北海道で仕事をするなど行動を共にした。一夫は終戦後昭和22年9月頃より父末吉について木地を学び、父と共に新型こけしを主に木地を挽いた。父末吉は昭和35年に亡くなったが、一夫はそのあとを継いで木地業を続けた。〈こけしガイド〉や三彩社〈こけし〉で作者として紹介された。〈こけしガイド〉では末吉紹介の箇所に、末吉長男一夫の作として帯つきの胴に鳴子風の重ね菊模様を描いたこけしが紹介されている。
花巻の君塚木工所にいた坂下隆男は知人の娘と結婚したので知り合いになり、こけし製作についてしばしば語り合い、影響を与えた。
平成21年10月26日没、行年80歳。

佐藤一夫 花巻

〔作品〕伝統の型を作り始めた当初は、胴に帯を入れた南部様式の木地に鳴子風の描彩をしたこけしだった。その後、松三郎の様式を継いだ鳴子の型を主に作るようになった。
末吉が亡くなったことにより胴に帯を入れた型を作る人がいなくなったので、一夫は南部系と称して再びこの型も作るようになった。


〔右より 21.5cm(昭和42年頃)、18.0cm(平成12年)、30.3cm(昭和56年)(高井佐寿)〕

父の末吉と同様に南部のキナキナも製作した。


〔11.0cm(昭和45年ころ)(橋本正明)〕

下掲は松三郎の様式を継承した作品。


〔12.4cm(昭和60年5月)(橋本正明)〕

〔伝統〕南部系、鳴子系

 

〔参考〕

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