三浦光美

三浦光美(みうらこうみ:1917~2005)

系統:鳴子系

師匠:伊藤松三郎

弟子:小林繁男

〔人物〕 大正6年6月1日、山形県最上郡舟形村長沢の農業三浦仁作の長男に生まれる。長沢村では多くが農業に従事していたが、冬季の仕事として木地業を導入することが企画され、昭和14年秋に、鳴子より伊藤松三郎を招いて木地の指導が行われた。この時は、長沢村の伊藤肇宅にロクロを5台据え、伊藤肇・伊藤長一・三浦光美・石川源三郎が技術を学んだ。以後松三郎は冬季に長沢村に都合10年ほどかよって木地の指導を行った。こけし製作についても松三郎の指導を受けた。
戦後は農業が主でほとんど木地から離れていたが、舟形町の産業振興のための支援も有り、昭和46年ころからこけしの製作を再開した。
弟子に小林繁男がいる。
〈こけし辞典〉では、伊藤長一の項目に名前は記載されたが、執筆時点で光美は木地から離れており、こけしも未確認であったから、独立項目としては扱われなかった。
平成17年11月22日没、89歳。

三浦光美 昭和47年

三浦光美 昭和47年

木地を挽く三浦光美

〔作品〕 伊藤松三郎の型を忠実に継承したこけしを作った。
鄙びた味わいがあり、また品のよい作品であった。

〔15.2cm(昭和47年4月)(橋本正明)〕
〔15.2cm(昭和47年4月)(橋本正明)〕


〔27.3cm(昭和48年)(高井佐寿)〕

系統〕 鳴子系金太郎系列

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