宮本惣内

宮本惣内(みやもとそうない:1823~1887)

系統:鳴子系

師匠:不詳

弟子:宮本惣七

陸中国磐井郡山目村にて文政6年9月6日に生まれた。父は宮本惣三郎。妻リサは宮城県志田郡田尻の生まれ。惣内、リサには長男惣蔵、二男惣七がいる。惣七の妻は山目の鈴木キン三女ナツである。惣七、ナツの間には永吉、永七、栄三がいた。
惣七、永吉は木地業を営み、こけしを製作したことが知られている。
深沢要の〈こけしの追求〉作者小記に、宮本永吉からの聞き書きに「初代は惣助、二代は惣七、私で三代です。惣助は岩出山の生まれだそうです。」とある。だだ戸籍上には惣助という人物は確認できず、戸籍表記惣内が惣助のことではないかと考えられている。ただし、惣内あるいは惣助が岩出山出身という記録は戸籍上からは確認できない。
一方で宮本一家のこけしには明らかに鳴子からの伝承を思わせる要素があり、岩出山、川渡、鳴子辺りと何らかの交流は確かにあったであろう。
惣内は明治20年2月1日に64歳で没している。

 

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