渡辺亨

渡辺亨(わたなべとおる:1970~2007)

系統:土湯系

師匠:渡辺和夫 

弟子:

〔人物〕 昭和45年7月15日、福島県土湯温泉の木地業渡辺和夫、信子のニ男に生まれる。戸籍表記は「渡邉」である。亨は子供の頃より、見様見真似でこけしの製作は行っていたという。学校法人電気学園福島高等学校を卒業後、電気関係の会社に入社し勤務を続けた。
父和夫は平成17年12月4日に急逝し、湊屋の伝統を引くものが、土湯にいなくなったので、本格的に木地の技術を学びたいという気持が強くなった。自ら熱心に研究すると共に、機会がある毎に各地の技術の優れた工人の指導を受けながら、木地が十分に挽けるようになった。
平成18年ころより蒐集家の依頼に応えてこけしを製作し始めた。大阪こけし教室の機関誌〈こけし山河・218〉で始めて写真紹介され、また名古屋こけし会の〈木でこ・185〉で中根巌によって紹介されている。
湊屋の伝統の継承者として期待されていたが、平成19年9月12日、38歳で亡くなった。

〔作品〕 下掲はまだ作者として作品を発表する前に、父のこけしを見よう見まねで余技として作っていた時期のもの。


〔19.5cm(平成13年)(高井佐寿)〕

作品として製作され、蒐集家の手に渡った期間は1年余であり非常に短い。
浅之助型、由吉型を作った。
作品数は多くはないが、その作品が世に出た時には、「流石は湊屋」とその血筋の確かさを感じさせるものだった。下掲は本格的に作るようになったごく初期のもの。


〔16.5cm(平成18年1月)(岩附義正)〕 浅之助型

名古屋では平成18年中頃より渡辺亨の作を順次頒布した。

昭和18年6月、9月作 5寸前後 〈木でこ・185 〉中根巌稿より
平成18年6月、9月作 5寸前後 〈木でこ・185 〉中根巌稿より


〔17.7cm(平成18年)(ひやね)〕

下掲由吉型は亡くなる1ヶ月余前の作品となった。完成度の高い由吉型であった。


〔18.1cm(平成19年8月ころ)(岩附義正)〕

系統〕土湯系湊屋系列

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