旭川

北海道旭川市。北海道北中部の上川盆地に位置し、交通の要地であって札幌に次ぐ北海道第2の都市、政治・経済・文化の中心地となっている。

戦前の旭川駅前

旭川市神楽町には、大正7年に秋田県大館より移住した木地山系の小椋米吉一家がいて木地業に従事していた。また、常盤通りには、岐阜県出身の水野達弥がいて、戦前に石田二八、五十嵐天外の描彩になる一般型こけしを作っていた。
昭和10年蒐集家石井眞之助の探査の網に旭川の小椋米吉がかかり、その注文によって米吉はこけし製作を再開した〈木形子異報・9〉。昭和15年12月には深沢要が旭川を訪れ、小椋米吉に会って聞き書きを採ると同時に、こけしを製作してもらっている〈こけしの追求〉「作者小記 小椋米吉」。
米吉の後継者には俊雄、勝雄がいたがすでに没しており、現在旭川は産地ではない。

 

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