佐藤賀宏

佐藤賀宏(さとうよしひろ:1936~2015)

系統:鳴子系

師匠:岡崎斉吉

弟子:

〔人物〕 昭和11年10月14日、鳴子の小友千賀雄の長男に生まれる。母が早く亡くなったので、母の姉佐藤キヨツの家に引き取られて育った。キヨツの夫與作は秋保の出身で、秋保村立職工学校で遊佐孝太郎について木地を学んだ経歴があった。
賀宏は昭和27年鳴子中学校を卒業すると17歳で岡崎斉吉について木地を学んだ。大沼秀雄、岡崎仁治、鈴木運吉、早坂隆は兄弟弟子である。昭和39年4月に独立し、高勘の隣で開業、こけしの製作を始めた。こけしの写真とともに工人として紹介されたのは三彩社版〈こけし〉(昭和40年)が最初である。
大沼秀雄の店の斜め向かいに店を開いて、長くこけし製作を続けた。
こけしの他に各種木地人形も製作し、猫のダルマや雛人形、入れ子の人形など人気があった。
平成27年8月20日没、行年80歳。

佐藤賀宏 平成25年9月

佐藤賀宏 平成25年9月

佐藤賀宏 平成26年9月

佐藤賀宏 平成26年9月

〔作品〕 戦後の鳴子は作者の個性が表れない一般型が主流だった。その中で、賀宏のこけしは運筆もしなやかで、独自の作風を確立できていた。
昭和44年に師匠斉吉の戦前作を研究、岡崎仁治とともにその復元に挑戦したが、細身のバランスにキリリとした表情を描いた快作であった。

〔21.7cm(昭和44年8月)(橋本正明)〕
〔21.7cm(昭和44年8月)(橋本正明)〕

また、平成26年の鳴子祭りにおいては、高橋五郎が発見した幕末の作かといわれる鳴子古作をベースに、工人個々にイメージを膨らませて再現する企画があったが、賀宏はそれにも参加して出品した。下の写真はそのうちの一本である。古風で魅力ある作品となった。

〔20.0cm(平成26年9月)(橋本正明)〕
〔20.0cm(平成26年9月)(橋本正明)〕

系統〕 鳴子系岩太郎系列