星昭成

星昭成(ほしあきなり:1928~)

系統:木地山系

師匠:阿部平四郎(指導)

弟子:

〔人物〕昭和3年8月19日生まれ。福島県南会津郡檜枝岐村在住。
檜枝岐村(ひのえまたむら)は日本有数の豪雪地帯で村の面積の98%を林野部が占める。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている。〈Wikipedia〉
この作者の情報は非常に少ないが、〈美しきこけし―名和好子こけしコレクション図譜〉別冊のこけし産地別工人名簿に阿部平四郎指導・皆川木工所と記録されている。
その後、〈秋田こけし会通信226号〉において沼倉孝彦が檜枝岐村の昭成の元を訪ねた折の記述が最も詳細に紹介した記事と思われる。

〔星昭成(沼倉孝彦撮影)〕

〔星昭成(沼倉孝彦撮影)〕

沼倉の訪問時、昭成が高齢で修業先のひとつ皆川木工所について詳細は聞き出せていないが、盆なども挽いていたようで木地師としての腕は確かであったことが伺える。
昭成は木地業の他に養蜂業を営んでいた関係で全国各地を廻っており、その関連であったかはっきりしないが、昭和40年代後半に川連の旅館に連泊し、阿部平四郎の教えを数回受けている。

〔作品〕〈東北のこけし〉に小椋泰一郎型が掲載されている。
こけしは完成度の高い小椋泰一郎型の他に、高橋兵治郎風に縦縞の着物模様を描く川連一般型(本人型)や、遠刈田一般型(本人型)も確認されている。
遠刈田系については、完全に見取りによるものか、指導を受けたものか定かでない。過去には泰一郎型、遠刈田一般型とも白石の全日本こけしコンクールに出品していた。
署名は「あき作」、「ほしあき作」などで、中古での販売の機会も少ない。

〔小椋泰一郎型 15cm、24cm、15cm(昭和48年10月2日)(沼倉孝彦蔵)〕
〔小椋泰一郎型 15cm、24cm、15cm(昭和48年10月2日)(沼倉孝彦蔵)〕

川連一般型(本人型)。兵治郎のこけしとは違い、着物に墨の線は入らない。

〔川連一般型(本人型) 15.5cm、21.5cm(沼倉孝彦蔵)〕
〔川連一般型(本人型) 15.5cm、21.5cm(沼倉孝彦蔵)〕

遠刈田一般型(本人型)のこけしは重ね菊が鳴子や肘折のような横菊になっている。

〔遠刈田一般型(本人型) 17.5cm、24cm(全日本こけしコンクール出品作)、17.5cm(沼倉孝彦蔵)〕
〔遠刈田一般型(本人型) 17.5cm、24cm(全日本こけしコンクール出品作)、17.5cm(沼倉孝彦蔵)〕

〔伝統〕木地山系。ただし、遠刈田系のこけしも作り、異色である。

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