吉田武重(よしだたけしげ:1941~1993)
系統:鳴子系
師匠:岡崎斉吉
弟子:
〔人物〕昭和16年7月27日、宮城県玉造郡鬼首の木工業後藤平八の二男に生まれる。昭和32年より、岡崎斉吉の工場に入り、木地を学んだ。職人として働いたが昭和40年頃からしばらく休業した。昭和45年頃より鳴子町大口鷲ノ巣で木地挽きを再開し、自分名義のこけしを製作するようになった。左利きで描彩は左手で行なった。
平成5年9月23日没、行年53歳。
〔作品〕木地は岡崎斉吉工場で学んだが、特定の師匠の型を継承したというよりは、当時の鳴子の一般的な型を作ったと思われる。作り始めの頃の面描は鋭角的な筆法で甘さはなく、作品としての独自性はあった。後にやや眼点の大きい童顔のこけしも作った。
〔伝統〕鳴子系一般型
〔参考〕