大葉富男(おおばとみお:1926~)
系統:遠刈田系
師匠:大葉亀之進
弟子:
〔人物〕 大正15 年10月9日、宮城県刈田郡七ヶ宿村稲子の林業大葉亀之進・はな長男として生まれる。昭和13年村立湯原尋常高等小学校卒業後、植林・炭焼き等の林業に長らく携わった。昭和40年代に入りエネルギー革命によって林業が衰退したため、同47年より郵便配達員となった。折しも当時はこけしブームの真っ只中で、本業の合間に亀之進より木地挽きの手ほどきを受けこけしを作り始めた。平成3年には郵便配達業務を止めたがこけしは同23年まで作り続けた。現在は休業している。
左より 大葉亀之進、大葉富男、桜井良雄 昭和56年頃
〔作品〕 昭和47年以後の亀之進を忠実に写してる。初期のものは頭の形はやや横長で描彩は稚拙なものであった。以後は描彩も慣れて筆が走るようになったが、元来副業のため製作数は同時期の工人と比較すると少なかった。
昭和50年代後半からは亀之進のこけしの変遷に合わせて頭部は顎のこけたやや縦長のものに、顔の描彩も上方へ描くようになった。亀之進亡き後は目立った変化はなかったが、面相は老齢による筆の震えがみられた。
〔伝統〕 遠刈田系吉郎平系列松之進家。