はじめに

昭和46年に〈こけし辞典〉(東京堂出版)が出版されてから、42年が経過しています。その後、多くの産地の工人たちに変化があり、一方で実力のある後継者や、素晴らしい新人工人も現れてきました。またもうこれ以上の追求は無理だろうと思われた調査・研究の分野でも、数々の新しい発見や、思いがけない大きな成果が上がっています。新しい辞典、あるいは〈こけし辞典〉を補足するようなものが是非ほしいという声も多く聞かれるようになりました。
そこで「こけしWikiグループ」という有志が、Wiki環境の上で「辞典形式」による、今に生きる〈こけし辞典〉に挑戦します。この努力には完成というゴールはありません。常に新しい情報・知識を追い続けることになります。作業はおそらく遅遅とした歩みになるかもしれませんが、着実に一歩一歩前進していきたいと思います。

なお、この「Kokeshi Wiki」は先行する多くのこけし関連文献に依存しています。引用文献名は適宜記載いたしますが、〈こけし辞典〉については既に定本となっていることから特に明記しないで引用する場合もありますのでご了承ください。

「Kokeshi Wiki」は〈こけし辞典〉が目指したように「こけし工人とその関連人士を網羅し、従来の知識を総括し、できるだけ科学的に忠実に正確にまとめ」ることを心がけますが、「執筆者たちの思わぬ過ちや脱落」がないとは言えません。また、こけし工人の方々のプライバシーを侵害するという意図は全くございませんが、万が一不適切な表現・記載がございましたらご指摘ください。現在は〈こけし辞典〉の時代と違って、ネット社会の開かれた環境での取り組みですので、読者の皆さまからのご意見やご指摘に逐次再調査して必要な訂正・対応をしていきます。そうした意味で、この「Kokeshi Wiki」は編集陣と読者との共同作業によって充実したもの、有用性の高いものになっていくと思います。サポートし、コメントを下さる皆さまとともに役に立つ「Kokeshi Wiki」を目指したいと思います。
ご協力よろしくお願いいたします。

Kokeshi Wiki Editing Group    June 2013