岡本 雄(おかもと ゆう:1984~)
系統:鳴子系
師匠:菅原修
弟子:
〔人物〕昭和59年10月22日、秋田県仙北郡美郷町に生まれる。平成19年大阪芸術大学デザイン学科卒業後、岐阜県高山市の家具工場に就職して各種家具の製作に従事した。平成24年アフリカンドラムに触発されギニア共和国へ渡航して2ヶ月滞在し、伝統音楽を学んだ。平成26年より一時期岩手県の木工所に勤務したが、平成27年秋田県由利本荘市に移り、「木工舎つきのわ」を作って独立した。盆、サラダボウル、菓子皿の他に日用雑貨や注文家具等を主に秋田県産の木材を使い製作している。木地挽きは独学である。
こけしは平成30年7月に「鳥海山木のおもちゃ美術館」の依頼で鮎川駅改修のクラウドファンディング返礼品として作ったのが最初である。その折に菅原修から伝統こけしをやらないかと声を掛けられ何度か描彩を習った。その後令和3年末より菅原修に正式に師事して嵌め込み技術、描彩を習得した。令和4年8月6日、7日に行われた「第45回秋田県こけし展」にてこけし工人としてデビューした。木地技術のしっかりした工人であり、将来を期待したい。
本人は「秋田県人として材料に拘りながら、師匠の菅原修の名を汚さいように由緒ある本荘の河村こけしを守りたい。」と意志を語っている。菅原修の弟子としては佐藤こずえ、齋藤祥子に次ぎ3人目の弟子となる。
〔作品〕 下掲は令和4年8月の「第45回秋田県こけし展」に出品した時期の作。いわゆる初作であるが木地形態、描彩ともに整っていて、河村清太郎を継ぐ本荘の正統的な様式を表現できている。
また師匠菅原修の了解を得て、令和3年12月より福田良助型も作るようになった。
〔右より 15.5cm(令和3年12月)らっこコレクション福田良助型、18.5㎝(令和4年1月)名和コレクション福田良助型〕ともに大阪こけし教室特別頒布
〔系統〕鳴子系外鳴子