小林弘(こばやしひろし:1934~)
系統:遠刈田系
師匠:
弟子:
〔人物〕昭和9年5月11日、東京都荒川区の木地業小林正太郎、しずえの長男に生まれた。母は秋保の出身だったので戦時に一家は秋保に疎開転住した。昭和23年秋保中学校卒業後、父について木地の修業を行った。正太郎は腕の良い木地師で小物の名人であったが、昭和44年3月19日70歳で亡くなった。昭和30年一家は仙台市川内山屋敷に移った。こけしの師匠は特別にいないが見取り学問で昭和40年頃遠刈田系や秋保型のものを作った。また昭和41年には遺族の許可を得て後藤熊太郎型を作ったこともあった。昭和42年より蕎麦屋を開業して木地業から離れ、以後こけしは作っていない。
なお、父正太郎作というこけしも残っている。
〔作品〕こけしは主に当時の秋保の型を見取りで作ったものであった。
〔右より 15.3cm、21.2cm(昭和39年頃)(高井佐寿)〕
秋保型のほかに転業する前に作った後藤熊太郎の型もあった。
〔伝統〕遠刈田系秋保亜系
〔参考〕