佐藤重一(さとうしげかず:1936~)
系統:遠刈田系
師匠:佐藤貢
弟子:
〔人物〕昭和11年9月7日、宮城県柴田郡川崎町青根の土産物、挽物業の佐藤貢の長男に生まれた。 昭和30年より父貢につき木地挽きを修業、このころより旧型こけしを製作。昭和32年、遠刈田中学校卒業後も継続して木地を挽いていた。昭和38年に父の貢が亡くなったがその後も青根温泉駅のバス停前で土産店経営を続け、こけしも作った。
〔作品〕 戦後こけし製作再開当初の父貢は、ある程度小原直治の遺風を残したこけしを作っていたが、土産物店の経営者でもあったので観光客の好みに合わせるようになり、そのこけしは表情の甘いやや近代的な装いに変わっていた。重一はそうした観光土産風のこけしを継承しているので、戦前の青根の作風は残していなかった。
〔伝統〕遠刈田系周治郎系列 一般型