佐藤重吉

佐藤重吉(さとうじゅうきち:1877~1921)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤重松

弟子:佐藤菊治

明治10年10月19日、佐藤菊治次男として遠刈田新地に生まれた。長兄は重松、弟に三男治平がいた。〈蔵王東麓の木地業とこけし〉によると明治20年より菊治について木地修業をしたが、菊治は二人挽きであったので兄の重松より一人挽きを学んだ。明治30年頃より青根の小原工場で働きその時こけしも作ったと言われる。明治38年宮城県柴田郡川崎町大字前川の佐藤菊次治郎の娘むめよと結婚し婿養子となった。その後新地で独立し、大正2年よりむめよの弟菊治を弟子とした。大正10年6月26日没、行年45歳。
弟子の菊治の証言からこけしを作ったことは明らかであるが残っていない。周治郎家の出であるので周治郎系列のこけしと思われるが青根の影響もあったかもしれない。

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