高沢肇

高沢肇(たかざわはじめ:1927~1962)

系統:弥治郎系

師匠:佐藤直樹

弟子:

〔人物〕 昭和2年2月13日の白石に生まれる。戸籍表記は高澤。父は農業高沢三之助、妻みつ子は弥治郎の佐藤伝内の孫娘である。昭和20年代には白石市で新型こけしの木地を挽いており、この間一時大泉清見が職人として働いた。
昭和30年代に入って、約1年鎌先の佐藤直樹についてこけし製作を学んだ。昭和35年1月大阪大丸の東北物産観光展にほぼ最初の作を出品した。昭和37年2月19日白石市柳町で交通事故により死亡。行年36歳。


後列左:鎌田文市、右:高沢肇、前中央:佐藤伝吉


高沢肇

〔作品〕 高沢肇名義で伝統こけしを作った期間は約2年間で短く、残る作品数は必ずしも多くはない。この時代の佐藤直樹の作風を継承しているが、直樹自体もこの時期そうであったようにやや新型こけし風の甘さが表情に残る。形態や様式は佐藤雅雄からの継承。

 
〔24.0cm(昭和35年頃)(高井佐寿)〕

下掲のこけしになると新型臭も抜けて、栄治系列らしい作風になっている。


〔30.5cm(昭和36年頃)(ひやね)〕

〔伝統〕 弥治郎系栄治系列。弟紀市もこけしを作る。

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