渡辺正雄

渡辺正雄(わたなべまさお:1917~2007)

系統:弥治郎系

師匠:佐藤辰雄

弟子:

〔人物〕大正6年2月24日、福島県船引町の農業渡辺章三郎の長男に生まれる。昭和25年より、白石で新型のこけしを作っていたが、昭和26年より弥治郎の佐藤辰雄に師事して木地の技術を学んだ。旧型も作るようになった。
昭和27年に独立し、白石市越河五賀古屋敷で開業、主に新型、創作こけしを製作した。創作こけし作家として有名になった。全日本こけしコンクールで内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞している。
時折伝統の型も作り、昭和40年代にはある程度の弥治郎系こけしを作った。 
平成19年に没した、行年91歳。

〔作品〕佐藤辰雄の様式を継承したが、面描は新型の影響が残りやや甘い表情であった。


〔30.1cm(平成7年)(高井佐寿)〕

〔伝統〕弥治郎系幸太系列

〔参考〕

  • 創作こけし作家としての受賞歴

昭和29年全国こけし人形展大阪市長賞
昭和35年全国こけし人形展作家協会長賞
昭和38年全国こけし人形展内閣総理大臣賞
昭和38年全国こけし人形展作家協会長賞
昭和39年全国こけし人形展年度賞
昭和40年全国こけし人形展年度賞
昭和40年全国こけし人形展ジェトロ賞
昭和41年全国こけし人形展作家協会長賞
昭和44~49年全国展審査員
昭和46年全日本こけしコンクール内閣総理大臣賞
昭和51年全国近代こけし展審査員
昭和54年 ニュールンベルグ玩具博物館に作品保存さる
昭和62年卓越技能保持者(称号「現代の名工」)として国指定を受く

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