佐藤良二(さとうりょうじ:1938~1962)
系統:弥治郎系
師匠:佐藤伝
弟子:
〔人物〕 昭和13年10月1日佐藤伝の長男として、弟子屈温泉にうまれる。父伝は、戦後長くこけし作りから離れていたが、高松の秋田亮の勧めにより、昭和32年秋より再開して蒐集家からの注文に応じるようになった。良二も、このころに父伝の指導を受け、こけしを作るようになった。しかし、昭和37年9月15日に25歳の若さで亡くなった。こけしを作った期間は短い。
左 佐藤伝 右 佐藤良二 昭和33年8月 撮影:稲田みつる
良二の前に立つこけしは良二の製作したもの
〔作品〕 比較的世に残っているこけしは昭和32年末から33年の作り始めたころのものである。昭和33年夏には3、40本は作ったといわれている。現存する作品数は非常に少ない。特に寸法の大きいものはあまり見ない。〈こけし辞典〉には可部忠雄蔵5寸3分が紹介されている。父伝の型を継承しているが、自分で工夫した描彩を加えているものもある。
〔伝統〕 弥治郎系栄治系列