大津広喜(おおつひろき:1905~)
系統:肘折系
師匠:佐藤三治
弟子:
明治38年5月2日、山形県飽海郡南平田村(現平田町)山谷に生まれる。同郷の尾形政治のつてで、19歳のとき肘折の最上木工場へ入った。遠刈田から来ていた佐藤三治の弟子となり、木地を習った。昭和3年、最上木工場の将来に見切りをつけた師匠三治のすすめで、最上木工場を去り、北海道名寄の叔父のもとへ身を寄せ、しばらく木地を挽いた。やがて材木商として独立、その後名寄市大通南十丁目にて、大津木材工業という商号で製材、木材加工業を営んだ。肘折時代にはこけしも作ったことがあるが、作品は知られていない。没年月日は不詳。