佐藤茂七(さとうもしち:1852~1914)
系統:遠刈田系
師匠:佐藤友吉
弟子:佐藤吉郎平
嘉永5年11月20日、佐藤友吉長男として遠刈田新地に生まれた。文久3年、12歳で父友吉につき二人挽ロクロを修業、以後二人挽ロクロで通した。佐藤友晴著〈蔵王東麓の木地業とこけし〉によると茂七はこけしを多く作ったというが、その作品は未確認である。長男吉郎平は茂七の弟子であったが、茂七が二人挽きであったため、田代寅之助について一人挽きを習得していた叔父吉五郎(茂七の弟)について一人挽きを学んだ。大正3年7月29日没、63歳。
〈鴻・3〉に死亡作者として名前のみ紹介された。