長谷川正司(はせがわまさし:1937~)
系統:山形系
師匠:藁科茂
弟子:
〔人物〕 昭和12年2月20日山形県南置賜郡三澤村小野川の商業長谷川正智・とみの四男として生まれる。昭和27年三沢東部中学校卒業後、小野川温泉岡崎直志方の工場を間借りして営業していた義兄の藁科茂に弟子入りし新型こけしの木地下を挽く。昭和31年に師匠の藁科が米沢市内城西一丁目へ工場を新築・転居したので一緒に市内へ移るが、同41年4月に市内通町にて独立した。伝統こけしは昭和50年春より作り始めているが、現在は藁科の師匠にあたる小林吉太郎型を中心に精力的に製作している。
〔作品〕 昭和50年代前半は藁科同様、頭が大きく胴の太い米沢一般型であったが、同55年頃より目尻の吊り上った吉太郎の作風を志すようになった。平成3年には材料をイタヤのみならず桐の材質に似た沢胡桃材を使用するようになり、最盛期の吉太郎に肉薄するものを作るようになった。現在は吉太郎の他、黒田ウメノ・日下源三郎の型を注文に応じて製作している。
〔伝統〕 山形系