みやぎ蔵王こけし館は、宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉新地字西裏山36-135にあり、正式名称を「蔵王町伝統産業会館」という。
「伝統工芸品に関する技術技法の保存・研修・実演指導、宮城県内に有する伝統的工芸品の展示を筆頭に各伝統こけし及び木地玩具の展示・伝統こけしに関する資料保存」目的のために建設された施設である。
3,806㎡の敷地に延面積1,226.2㎡の鉄筋コンクリート造2階建ての建物の中は1階にこけし及び資料の展示・ロクロの実演スペース・事務室及び遠刈田伝統こけし木地玩具業協同組合の売店があり、2階は会議室等に使用できる研修室がある。こけし館の設計管理は㈱楠山建築設計事務所、本体施工は㈱西山工務店であった。事業費は約23,395.4万円で内訳については蔵王町自己財源約15,328.9万円、県補助約4,074万円、国庫補助金3,992.5円であった。昭和59年3月20日竣工、同年5月1日に開館した。
運営は当初蔵王町が、平成3年4月1日からは遠刈田伝統こけし木地玩具業協同組合に委託管理されていたが、最近は蔵王町観光物産協会が行っている。
展示されているこけしは開館時の現役全工人の寄贈品のほか、森亮介ら各愛好家の寄贈品及び名和好子コレクションの一部(遠刈田・作並の両系統)がある。