あおはだ

アオハダ(青膚、青肌 Ilex macropoda)は、モチノキ科モチノキ属の落葉高木。北海道から九州の明るい山地に生える。雌雄異株。高さおよそ9-12メートル、幹直径30-60センチに達する。花は5月上旬に開いて、趣旨は0月ころに成熟する。樹皮至って滑らかで暗灰緑色、老木になっても外皮が薄く爪で引っ掻けば容易に緑皮を露出する。このため「あおはだ」の名がある。材質堅く緻密。木地細工、こけし、キナキナなどの用材として使われる。こけし工人の呼称では「びやべら」「こさんばら」が一般的。佐藤友晴の〈蔵王東麓の木地業とこけし〉では「ひとつば」として紹介されている。
中干した材は、鉋の付きもよく、鉋ガラも途切れず、磨きもよく効く。描彩での染料のにじみも少ない。

あおはだ

〔俗称〕「あおかわ(宮城)」 「あおねり(山形)」「あおのき(気仙)」「あおぼ(栗原、玉造)」[あおぽ(岩手、宮城)」「あおぼ―(西磐井)」「かおかだ(本吉)」「ごげぎ(上北)」[こざくら(下閉 伊)」[こさばら(東磐井)」「こさぶた(下閉伊)」「こさぶな(青森、岩手)」「こさむらい(青森、岩手)」「こさんばら(岩手、柴波)」「さるすべり(青森、岩手、秋田)」 「しやくしぎ(宮城、柴田)」「しらだも(宮城)」「ひきざくら(下閉伊)」「ひとつば(北津軽、和賀)」「びやべら(刈田、伊具)」  「ふとつば(南秋田)」「へやぶな(刈田)」 「べらべら(加美、黒川)」「ほさば(早池峯山)」。

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