阿部正義(あべまさよし:1939~)
系統:山形系
師匠:小林清次郎
弟子:
〔人物〕昭和14年11月22日、山形県東村山郡山辺町の農業安孫子常三郎の三男に生まれる。昭和30年3月山辺中学校を卒業後、4月より山形市円応寺新道の小林清次郎に弟子入りし木地の修業を始めた。長く、吉三郎や清次郎の下木地を挽いた。昭和43年頃からこけしの描彩を初め、作者安孫子正義として知られるようになった。昭和46年に山形市古館の阿部家の婿養子となり、阿部姓に変わった。昭和52年6月古館で独立し、こけし製作を続けている。
〔作品〕 昭和44年製作開始の頃は小林清次郎本人型の様式を継承していた。ただし昭和40年代の作品は必ずしも多くは無かった。昭和50年代に入って清次郎が復元していた吉太郎や吉三郎の古型を製作するようになり、山形小林家の堅実な後継者として注目されるようになった。
長年誠実に清次郎の下で職人として働いたので技術的には完成されたものを持っており、作者の人柄も反映して好感度の高い作品を作る。
〔右より 27.8cm、16.3cm、19.5cm、13.4cm(平成8年頃)(橋本正明)〕
〔系統〕山形系