阿保正文(あぼまさふみ:1983~)
系統:津軽系
師匠:阿保六知秀
弟子:
〔人物〕
昭和58年1月3日、阿保六知秀長男として生まれる。平成17年4月1日より父について木地修業を始め、平成19年4月1日よりこけし製作を始める。
全体に高齢化の深刻なこけし界では貴重な若手工人であり、父・六知秀とともに「阿保こけし屋」を営業してこけしの他にずぐり(雪上でも回る独楽)や木地の干支人形など幅広く手がけている。幼少より絵を描くのは好きであったが、こけしは節のあるこけしにいたずら描きをする程度だった。小学校の間はずっと習字をやった。弘前大学では農業を学び、大学の卒業を機に父・六知秀に弟子入りした。令和2年には青森県の伝統工芸士に認定された。
大鰐こけしを継承する長谷川優志とともに、温湯こけし工人の若手として、今後の活躍が期待される。
平成24年1月に六本木ヒルズのイベントでずぐり製作の実演、同6月に巣鴨とげぬき地蔵尊・高岩寺で六知秀と共にこけし製作の実演を行った。
〔作品〕
六知秀のこけしを継承した黒目の大きなこけしを作るほか、斎藤幸兵衛型や佐藤伊太郎型などを作る。
非常に器用で1寸ほどの幸兵衛型に達磨絵を描くこともある。
〔21cm、7cm、21cm(平成23年、斎藤幸兵衛型)(山藤)〕
〔伝統〕
津軽系温湯亜系。