小島利夏(こじまりか:1979~)
系統:津軽系
師匠:小島俊幸/後藤皓
弟子:
〔人物〕 昭和54年6月25日、青森県黒石市大字袋字白澤のこけし工人小島俊幸・和子の長女に生まれる。黒石商業高等学校卒業後、会社勤めをしていたが、平成24年12月父俊幸が急逝した事がきっかけとなって、こけし作りの継承を思うようになった。父俊幸が生前親しくしていた東京鶯谷の挽物玩具店「ねぎし」の宇田川智恵子に相談したところ、その仲介で平成27年3月より鳴子の後藤皓に弟子入りすることが出来た。しかし、後藤皓はその年の11月に亡くなったので、鳴子での木地の修業は約8ヶ月で終わった。
そこで鳴子での修業継続を断念し、その後は黒石市に戻って父の仕事場で木地技術の向上に努めた。こけしを蒐集家に送る決心がついたのは平成28年4月ころで、その初期の作品が名古屋こけし会の「木でこ・211号」(平成28年5月)に紹介された。
〔作品〕 下掲の写真は、名古屋こけし会の矢田正生のもとに送られた2本。父俊幸の本人型を継承しながら、小島利夏の工夫も加えつつ自分の型の完成に向けて努力している。こけしのほかに地繰独楽、ひねり独楽などを作る。
〔右より 15.2cm、18.2cm(平成28年4月)(矢田正生)〕
〔系統〕 津軽系温湯亜系