新山匠太(にいやましょうた:1987~)
系統:弥治郎系
師匠:新山吉紀
弟子:
〔人物〕 昭和62年4月19日宮城県白石市福岡八宮弥治郎北のこけし工人新山吉紀、真由美の長男に生まれる。平成19年3月花壇自動車整備大学校を卒業した後、自動車の整備士として勤務した。平成22年に結婚、夫人久美子との間に二子がある。
実家がこけし作りであったため、小さい頃からいたずら程度に木地を挽いていた。折にふれて作ったこけしが蒐集家の手に渡ったりしていたが、本格的に製作の気持ちを固めたのは平成27年ころからで、平成28年1月には弥治郎の工人組合にも加わり、正式にこけし工人として活動を開始した。 こけし界への正式デビューは、平成28年1月の名古屋こけし会頒布である。
両親の作風を継承しているが、清新溌剌とした作品である。
新山匠太 平成28年 (Facebook 弥治郎こけし村より)
〔作品〕 市販はしていなかったが、平成20年代の中頃から、匠太のこけしは限られた範囲の蒐集家には知られており、その試作した作品は平成27年9月の東急ハンズ名古屋店における展示・即売会「東北伝統こけしの集い」や各地の新山吉紀・真由美の実演の折などに、蒐集家の手に渡ることはあった。
〔13.6cm(平成25年5月)(沼倉孝彦)〕試作時代
〔左から11.5cm,13.5cm,10.1cm(平成26年5月)(沼倉孝彦)〕習作時代の作
下掲写真のこけしは、名古屋こけし会で正式に頒布された最初の作品。
新山一家の作品として、破綻のない完成されたこけしとなっている。
〔いずれも6寸(18.2cm)(平成28年1月)(矢田正生)〕 名古屋こけし会で最初に頒布された作品
〔系統〕弥治郎系新山系列
〔参考〕
- 矢田正生:新作者 新山匠太 〈木でこ・210〉平成28年3月
- こけし千夜一夜 第26夜:新山匠太さんのこけし