岡崎島

岡崎島(おかざきしま:1932~1975)

系統:鳴子系

師匠:岡崎仁治

弟子:

〔人物〕昭和7年2月15日、宮城県遠田郡小牛田町北浦の農業千葉悟、八重子の長女に生まれた。昭和26年古川女子高校卒業。昭和27年11月鳴子新屋敷の岡崎斉吉の長男仁治と結婚、昭和29年1月長男靖男が生まれた。昭和39年10月より仁治の指導でこけしの描彩を始める。〈こけし手帖・76〉鳴子特集号(昭和42年7月)で写真紹介された。長男靖男も昭和47年頃よりこけしの製作を始めた。
昭和50年11月12日没、行年44歳。


岡崎島 昭和42年

 〔作品〕下掲写真右端のこけしはごく初期の作品である。岡崎仁治の作風を継承している。
左端は昭和40年代後半になると、菱菊の花弁に長短をつけて、しだれ菊風の独特の描法で描くようになった。面描も鬢の外側の一筆(特に向かって左の一筆)が長く、かつ内側湾曲するような独特の描き方となった。


〔右より 24.4cm(昭和43年)、23.9cm(昭和47年ころ)(高井佐寿)〕

下掲6寸も上掲左端と同様の菱菊、鬢の描法を行なっている。 


〔 17.7cm(昭和48年頃)(橋本正明)〕

〈伝統こけしガイド〉では「豊かな菱菊を描き、女性らしい繊細な面描」と評された。

〔伝統〕鳴子系岩太郎系列

 

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