岡崎仁治(おかざきじんじ:1929~2004)
系統:鳴子系
師匠:岡崎斉吉
弟子:岡崎靖男/岡崎島/松谷伸吉/佐藤栄市/中鉢正
〔人物〕昭和4年3月15日、宮城県玉造郡鳴子町の木地業岡崎斉吉の長男に生まれる。昭和21年3月旧制古川中学校を卒業後、同年5月より父斉吉について木地を習得した。昭和25年鳴子町新屋敷に岡崎商店を開店し、同28年10月よりこけしの製作を開始した。昭和27年11月小牛田の千葉悟長女島と結婚、昭和29年に長男靖男が生まれた。妻女島も昭和39年より仁治の指導で描彩をするようになった。長男靖男は古川高校卒業後、昭和47年より仁治について木地の修業を始めた。
他に弟子として、松谷伸吉、佐藤栄市、中鉢正などがいた。
鳴子木地玩具協同組合の要職を勤めるなど鳴子のこけし界のために尽力した。
平成16年3月5日没、行年76歳。
〔作品〕父斉吉からの伝承と言うより、菱菊の胴模様を中心とした鳴子の一般的なこけしを主に作った。
〔右より 24.0cm(昭和33年)、27.9cm(平成9年)(高井佐寿)〕
昭和44年7月鹿間時夫蔵の岡崎斉吉戦前作を復元したことがあった。伏し目がちのところには仁治の描法が残っているが、細身の形態にすっきりとした自然な描彩で、戦前の鳴子の作風をある程度再現できた。
〔伝統〕鳴子系岩太郎系列
〔参考〕