今野かしく

今野かしく(こんのかしく:1931~2008)

系統:遠刈田系

師匠:佐藤好秋

弟子:

〔人物〕昭和6年10月2日、宮城県刈田郡宮村遠刈田新地の木地業佐藤好秋、しづえの長女として生
まれた。昭和23年3月遠刈田中学校卒業、同25年に父の好秋についてこけしの描彩を習った。
昭和33年好秋の弟子であった今野幹夫と結婚した。結婚後も幹夫は引き続き好秋の所で職人を続けたが、昭和37年夫婦で仙台に出て独立開業した。昭和39年より夫の幹夫の木地に描彩を行うようになった。夫幹夫は長く木地のみで描彩を行わなかったが、昭和54年から描彩も行うようになった。夫婦でこけし製作を続けたが、かしくは平成20年11月24日に没した。行年78歳。

今野かしく  平成16年4月

〔作品〕描彩開始のころは胴に四段の重ね菊を描いていたが、まもなく下掲写真のように三段の重ね菊を描くようになった。松之進ー好秋の作風を継承し、女性ながら描線は鋭利であった。


〔 24.0cm(平成9年)(高井佐寿)〕〕

〔伝統〕遠刈田系吉郎平系列

〔参考〕

[`evernote` not found]