我妻敏(あがつまさとし:1950~)
系統:遠刈田系
師匠:我妻吉助
弟子:
〔人物〕 昭和25年1月19日仙台市の我妻吉助の長男に生まれる。昭和42年に仙台商業高校を卒業後、日立製作所に入社して仙台支社に3年、東京本社に1年勤務した。その後退社し、昭和47年1月に実家に戻って父吉助について木地の技術を習得した。昭和63年に仙台市太白区秋保町湯元に「秋保工芸の里」がオープンすると、一家はそこに移って「我妻こけし製作所」を開き、こけしの製作を続けた。
平成6年から長男の我妻真人が木地の修業を始めたので吉助と共に木地の指導を行った。父吉助は平成26年1月になくなり、以後我妻敏が中心となってこけしを製作している。
〔作品〕 こけしの製作は、昭和47年の修業開始して間もない時期から行っている。
吉助は佐藤好秋の弟子であり、好秋の父佐藤松之進の様式を継承している。
〔右より 9.5cm(昭和55年4月)、17.0cm(昭和54年)(橋本正明)〕
松之進の型に本格的に取り組むようになって、遠刈田吉郎平系列の切れの良い面描にさらに磨きがかかって緊張感のある作品になった。下掲は東京こけし友の会の平成30年3月例会で頒布されたもの、佐藤松之進の古型を復元して完成度の高い魅力的な作品となっている。
〔系統〕 遠刈田系吉郎平系列
〔参考〕
- こけし作りに夢つかむ仙台の我妻敏君〈河北新報昭和48年3月16日〉
〈こけし手帖・146〉に転載 - 我妻こけし|仙台市 秋保工芸の里
- 我妻こけし製作所 | せんだい旅日和 – 仙台旅日和