斎藤昭

斎藤昭(さいとうあきら:1927~)

系統:蔵王高湯系

師匠:斎藤松助

弟子:

〔人物〕 昭和2年11月23日、山形県蔵王高湯の斎藤松助の長男に生まれる。旧制芝浦工業学校機械科を卒業後、少年飛行兵として従軍、昭和20年復員した。その後、父松助の経営する旅館招仙閣を手伝った。昭和41年ころから父松助が、旅館経営の傍らこけしの製作も再開したので、昭も父について木地の技術を習得、昭和42年から昭名義のこけしを出すようになった。店で売るというよりは、招仙閣に求めに来る蒐集家に頒ける程度であった。高齢の父の代わりの招仙閣の経営や、森永ハウスの経営も引き受けていたので、本格的にこけしに取り組む暇はなかった。昭和48年以降、父松助が亡くなる昭和51年前後にある程度の本数のこけしを作った。  

齋藤昭 撮影:坂入良喜

 〔作品〕 松助の型の継承であるが、松治型にも取り組んだ。本業としてのこけし製作ではなかったので鷹揚に作り、おっとりとした作品であった。  


〔24.5cm(昭和42年)(高井佐寿)〕


〔右より 24.0cm、20.8cm(昭和43年7月)(橋本正明)〕

〔伝統〕 蔵王高湯系三春屋

〔参考〕

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