佐藤俊雄(さとうとしお:1935~)
系統:鳴子系
師匠:大沼新兵衛
弟子:
〔人物〕昭和10年1月29日、岩手県東磐井郡大東町の小学校教員佐藤右兵衛・チヨノの次男に生まる。昭和26年3月中学卒業後、鳴子及川正夫工場で見取りで木地を習得した。昭和27年7月より大沼新兵衛について描彩の指導をうけた。新兵衛は病床にあったが、その教え方は一筆一筆、実に懇切丁寧であったという。昭和32年4月よりこけしの製作を始めた。〈こけし手帖・19〉により名前は知られていたが、正式の紹介は土橋慶三著〈こけしガイド〉が最初であろう。昭和39年4月及川工場より独立し、鳴子温泉町大口字鷲ノ巣(鳴子御殿湯)にて開業した。高橋定助や大沼君子の木地を挽いたこともあった。
〔作品〕製作開始当初は師匠大沼新兵衛の型に比較的忠実なこけしを製作していた。やがて眼点も入る俊雄独自の描彩になった。
〔伝統〕鳴子系。
〔参考〕