高橋広平

高橋広平(たかはしこうへい:1928~2006)

系統:遠刈田系

師匠:高橋林平/佐藤広喜

弟子:高橋広則/佐藤今朝吉

〔人物〕 昭和3年8月25日宮城県刈田郡遠刈田温泉の木地業高橋林平の長男としてに生まれる。戸籍表記は高橋廣平。小学校時代から父林平の働いていた北岡木工所でロクロに親しみ、父林平や佐藤広喜の指導を受けた。昭和18年遠刈田尋常高等小学校卒業のころには、旧型こけしを作ったこともあった。
昭和21年農林学校卒業。終戦後はキャンデー屋や洋服の刷毛製作に従事、昭和24年より林平と共に宮鉱山で働いた。昭和26年木地業を再開、北岡の工場を借りて独立開業し、新型を主体に、旧型、玩具等を作った。昭和28年より佐藤今朝吉に木地の指導をした。昭和35年に長男広則が生まれる。昭和43年、自宅にロクロを取り付け、旧型や玩具を専門に作るようになった。遠刈田温泉こけし組合の会長も勤めた。昭和54年より長男広則に木地の指導を行なった。
平成18年12月5日没、行年79歳。

高橋広平 昭和36年 撮影:露木昶

左より 佐藤三蔵、高橋広平 昭和40年

〔作品〕 昭和37年以前の作は新型の影響強く、線の細い甘い感じの作風であった。
昭和38年、父林平の型を復元したが、良作であった。昭和42年末には広喜型を復元したが、小寸作りつけは広喜古作の味を十分再現していた。

〔12.9cm(昭和42年11月)(橋本正明)〕 東京こけし友の会例会頒布 林平型
〔12.9cm(昭和42年11月)(橋本正明)〕 東京こけし友の会例会頒布 広喜型

本人型の場合は、どうしても新型時代の雰囲気を残す作品であった。

〔30.3cm(昭和54年)(高井佐寿)〕
〔30.3cm(昭和54年)(高井佐寿)〕

系統〕 遠刈田系吉郎平系列
 

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