佐藤英雄

佐藤英雄(さとうひでお:1948~)

系統:弥治郎系

師匠:佐藤辰雄

弟子:吉野稔弘/木村敦

〔人物〕 昭和23年12月26日、宮城県刈田郡福岡村八宮字弥治郎の農業佐藤朝治の長男に生まれる。佐藤伝内のひ孫にあたる。白石市立福岡中学校卒業後、主に自家で農業に従事していた。伝内の三男佐藤伝喜より木地継承を勧められたこともあり、昭和56年より弥治郎の佐藤辰雄に師事して木地の修業を始めた。こけしは修業中から作ったが、昭和59年に独立してその製作を本格的に始めた。
平成11年より平成27年まで白石市議会議員を4期務めた。また、弥治郎こけし業協同組合理事長も務めた。後継者対策として「地域人材育成事業」にも尽力し、 平成23年には当時一条旅館に勤めていた吉野稔弘にこけし製作を勧めて、修業を始める手助けをした。また平成27年には妹の息子に当たる木村敦に木地を教えた。
議員在職中は、こけしの製作はあまり行えなかったが、平成27年以降再び製作に注力するようになり、翌28年の弥治郎こけし初挽式では、烏帽子装束で初挽き奉納を行った。


佐藤英雄 平成28年弥治郎初挽式  撮影:佐藤 健兒朗


佐藤英雄 平成30年 撮影:佐藤 健兒朗

〔作品〕家は佐藤伝内の系譜であるが、木地の師が佐藤辰雄なので、辰雄の祖父佐藤今三郎の型を継承してこけしを製作している。


〔 30.3cm(平成6年)(高井佐寿)〕

〔伝統〕弥治郎系幸太系列

〔参考〕

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