佐藤洋子(さとうようこ:1942~)
系統:遠刈田系
師匠:佐藤英太郎
弟子:
〔人物〕昭和17年7月16日千葉県大原に生まれる。実家は養鶏業を営む。
昭和43年に当時川崎市の日本鋼管に勤めていた佐藤英太郎と結婚、昭和44年7月には長男直英が生まれた。昭和44年8月夫英太郎は、東京のこけし店たつみの森亮介の熱心な説得によって木地業に戻ることを決意したので、一家は夫英太郎の故郷遠刈田へ帰ることとなった。英太郎は再びこけし製作を行うようになった。
昭和53年より英太郎の指導により洋子も木地を挽くようになり、昭和55年正月より洋子名義の佐藤直助型こけしを売り出すようになった。
昭和56年頃、長男の直英も一時期こけしを作ったが、直英はまもなく遠刈田を離れて以後製作は中止している。
〔作品〕昭和55年に作品を発表した頃から既に一定の水準に達したこけしであった。
英太郎の祖父直助の風格をやや女性的な雰囲気ながら発揮できた作品である。
〔右より 21.4cm(昭和57年12月)、24.6cm(昭和63年11月)(ひやね)〕
〔伝統〕遠刈田系周治郎系列
〔参考〕