鈴木明(すずきあきら:1960~)
系統:作並系
師匠:鈴木昭二
弟子:鈴木敬
〔人物〕 昭和35年7月20日、鈴木昭二、みさほの三男として仙台市に生まれる。
昭和54年4月より父について木地修業、昭和63年に玩愚庵の三代目代表となる。
祖父の鈴木清がもともと昭和12年頃に仙台市日の出丁の桜井玩具店を継承、昭和24年には玩愚庵と称するようになった。高橋胞吉は弟子を取らなかったが、清の代から胞吉こけしの復元に取り組んでいる。
その後、秋保工芸の里に移転したが、父昭二も平成3年に仙台からここに移り「玩愚庵こけし屋」を経営した。昭二の没後、明がこの店を継承した。
平成24年1月には土湯の西山敏彦とともに東京こけし友の会新年例会に招待工人として参加した。
一見強面な風貌と裏腹に柔和な胞吉型こけし各種の復元や、応用した豆こけし製作などに取り組んでいる。
石川県挽物轆轤技術研修所で木地の修業を積んで秋保にもどった次男敬が、平成28年4月から明とともに木地を挽いている。
〔作品〕 高橋胞吉型の復元を行う。胞吉型の他の作者に比べると非常に素直な作行であり、幼童のあどけなさをあらわし得ている。
下掲の左端は清水晴風旧蔵の明治中期小寸をイメージして製作したもの。
〔 右より 19.5cm(平成28年11月)、10.3cm(平成29年11月)(橋本正明)〕 山河の響の会
〔伝統〕 作並系仙台亜系。
〔参考〕
伝統こけし 玩愚庵こけし屋