滝島茂(たきしましげる:1936~2008)
系統:鳴子系
師匠:高橋盛雄
弟子:滝島さよ
〔人物〕昭和11年2月13日宮城県玉造郡名生定の軍属大場正一郎の次男に生まれる。生家は農業であった。昭和26年中学校を卒業した16歳のときから、鳴子の高橋盛雄に師事して木地の修業を行った。森谷和夫は兄弟子である。昭和30年に年期明けして高勘の職人として働いたが、昭和34年に転業して木地から離れた。昭和42年に滝島さよと結婚、滝島家の入婿となり滝島姓に変わった。この年の5月より独立開業して再び木地を挽くようになり、こけしの製作も始めた。
昭和60年頃より妻のさよもこけしの描彩をするようになった。
以後高勘の型を継承したこけしの製作を続けたが、平成20年12月8日に行年73歳で没した。
〔作品〕師匠の高橋盛雄のこけしを継承した。また盛雄の父盛の古型を追求したこけしも作った。良い意味で癖の少ない正統的な高勘の型を作り続けた。
〔右より 27.3cm(昭和54年)、19.8cm(昭和51年)(高井佐寿)〕
〔伝統〕鳴子系利右衛門系列
〔参考〕
- 第428夜:滝島茂の達磨: こけし千夜一夜物語
- 日々こけ
- 滝嶋茂と表記される場合もある。