竹石秀徳(たけいしひでのり:1938~2014)
系統:土湯系
師匠:渡辺恒彦
弟子:石井信明
〔人物〕 昭和13年2月6日福島市の公務員竹石寅吉の長男として生まれる。佐久間粂松のこけしに憧れていたため、平成10年勤めを退職した後、61歳より土湯の渡辺恒彦について木地を修業した。川俣に粂松の孫伝六を訪ね、粂松型の継承の承認を受けて製作を始めた。平成16年より郡山の石井信明のこけし製作を指導した。
平成19年病に倒れ製作を断念、工房を閉鎖した。
平成26年5月31日没、行年77歳。
〔作品〕 平成10年から19年まで、粂松型各種の復元を行った。粂松に心酔していただけあって当初から水準の高い粂松型を作った。
やや誇張された表情の場合もあったが、粂松の持ち味をかなりのレベルまで再現することに成功していた。特に尺くらいの頭の大きい粂松型に見るべきものがある。
〔伝統〕 土湯系湊屋系列。