小松利意(こまつとしのり:生年不明~)
系統:弥治郎系
師匠:佐藤誠
弟子:
〔人物〕弥治郎系の作者佐藤誠の平時代の弟子。生年月日等詳細は不明。昭和10年代に平の佐藤誠の木工所で職人として働いた。こけしも作り、極少数作品も残されている。その後の経歴も不明である。
製作年代は極短い期間であったと思われる。
〔作品〕現在確認されているのは下掲の二本のみである。一本は深沢コレクションにあり、深沢要が平を昭和16年3月に訪問しているので、佐藤誠の弟子であった猪狩庄平とともにこれらの小松利意のこけしもその時に入手したと考えられている。
猪狩庄平、小松利意ともに佐藤誠の作風に忠実に従っているが、庄平に比べると利意ははるかに大味で筆使いが柔らかく、面白い作品になっている。
〔 12.1cm(昭和16年頃)(日本こけし館)〕 深沢コレクション
〔伝統〕弥治郎系嘉吉系列