長谷川優志

長谷川優志(はせがわまさし:1978~)

系統:津軽系

師匠:長谷川健三

弟子:

〔人物〕 昭和53年12月19日、長谷川健三の長男として、青森県弘前市に生まれる。
平成9年青森県立藤崎園芸高等学校卒業後、建築業に就き、斫り(はつり)工事と呼ばれるビル解体工事に従事する。この仕事がなくなったため、平成16年6月より弘前市の「津軽藩ねぷた村」に勤めていた父・健三のもとで木地修業を開始した。
修業は逆立ち独楽の製作から始め、現在も多種の独楽を製作する。
平成20年12月よりこけし製作を開始。こけし製作当初から図録などで大鰐の古作こけしを見て復元に取り組んでいる。初出の文献は〈こけし山河・235〉(平成21年3月)。
当初、健三に変わってねぷた村の職員になったが、現在は職員ではない。


左より 長谷川健三、優志父子 平成20年10月8日
修業中の長谷川優志 この当時はこけしの木地に紙を撒いて繰り返し描彩の練習をしていたという。

長谷川優志
長谷川優志(平成26年5月20日・津軽こけし館)

〔作品〕 父・健三と同じく、祖父・長谷川辰雄の描彩したこけし(佐々木金次郎型、村井福太郎型等)を中心に大鰐こけしを継承、復元している。その他、福原英次郎型なども作っている。

津軽こけし館の実演をするようになってからはロクロが大きなものに対応していないこともあり、小物の変わった玩具をいろいろ作るようになった。描彩もこけし製作をするようになってからの独学である。

〔19.8cm、15.2cm(平成20年12月)、21.3cm(平成21年1月)(〈木でこ・193〉より)〕
〔右より 19.8cm、15.2cm(平成20年12月)、21.3cm(平成21年1月)(〈木でこ・193〉より)〕

長谷川優志
〔21cm(佐々木金次郎型、平成26年5月)(山藤輝之)〕

〔伝統〕 津軽系大鰐亜系。

〔参考〕
長谷川優志工人のこけし〈こけしのなかのわたし〉
津軽藩ねぷた村ホームページ

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