小林敏子(こばやしとしこ:1949~)
系統:山形系
師匠:小林清次郎
弟子:
〔人物〕昭和24年5月16日、山形県山形市円応寺新道のこけし工人小林清次郎、はつえの長女に生まれる。小林吉三郎は祖父、小林清は弟にあたる。
昭和54年、父清次郎は円応寺町より、檜町に工場と住居を移転したので敏子もそれに従った。
幼少期から父の仕事を見ていたので、見取りで描彩をするようになり、色紙や画紙にこけし画などを描いていた。昭和62年頃より、弟清の木地に描彩するようになった。やがて木地も自分で挽くようになった。 ただし、こけしの製作は数年間であり、その後はほとんど製作していない。
東北地方復興支援の催しで「山形県伝統こけし製作実演」等が東京で開催され、弟の小林清が上京する際には同行して催しの運営に協力している。
〔作品〕下掲写真の7寸は、昭和63年作でほぼ初作に近い。女性らしい筆で、純真な表情の作品になっている。胴模様も安定していて山形のこけしとして既に完成している。
平成元年には伊勢こけし会の第42回頒布に取り上げられた。吉三郎の明治型を継承したもの。
〔19.2cm(平成元年)(橋本佳子)〕 伊勢こけし会第42回頒布
〔伝統〕山形系
〔参考〕