嶋津誠(しまづまこと:1961~)
系統:津軽系
師匠:嶋津誠一
弟子:
〔人物〕昭和36年6月22日、青森県大鰐町の木地業嶋津誠一、幸子(こうこ)の長男に生まれた。昭和55年3月弘前東奥義塾高校を卒業し、弘前日産自動車に入社した。
昭和64年より父の誠一について木地の技術を習得し、父の経営する木工所の木地製品を取り扱うようになった。平成5年より、こけしやずぐり独楽などの玩具も挽くようになった。平成11年年頃からこけしの描彩も行うようになった。木地の技術に優れ、横木専用の真空式轆轤で津軽塗の木地下となる盆類、茶托、鉢等を挽いていたという。
しかし、間もなく埼玉県所沢に転出し、物流会社に勤めるようになった。こけしは夏の休み等に帰郷した時にしか作れない。
〔作品〕下掲右端は平成11年のほぼ初作の作品。左二本およびその下段に掲載のこけしは、平成21年8月に帰郷した折製作したもの、同年12月の伊勢こけし会で頒布された。
〔右より 18.2cm(平成11年5月)(佐藤辰夫)、18.2cm、18.2cm(平成21年12月)(中根巌)〕
〔伝統〕津軽系温湯亜系
〔参考〕
- 中根巌:嶋津誠のこと〈木でこ197〉(平成22年3月)