阿子島孫一(あこじままごいち:1901~1970)
系統:遠刈田系
師匠:佐藤吉郎平
弟子:阿子島文夫
明治34年、遠刈田温泉に生まれる。家業は飲食店経営であった。孫一は尋常小学校卒業後、大正4年ごろ遠刈田新地の佐藤吉郎平に弟子入りし、大正11年ごろ年期明けした。遠刈田で独立開業して、こけしも若干挽いたが確認できる作品は残ってはいない。昭和10年以前に木地をやめ、一時東京に出ていたが、戦後帰郷し、昭和24年ごろから木地を再開、息子の文夫とともに新型の木地を挽いた。昭和45年1月23日没、行年70歳。息子の文夫は、伝統こけしが盛んになった時期に佐藤三蔵に教えを受けて製作を始めた。
姓の「あこじま」を安子島、阿古島とした文献や記述もあるが阿子島が正しい。