及川正夫

及川正夫(おいかわまさお:1918~2007)

系統:鳴子系

師匠:佐藤俊雄

弟子:

〔人物〕大正7年5月13日に生まれる。昭和20年頃から鳴子の駅前通りに及川正夫商店を開業し、土産物、漆器製品とともにこけしも並べた。商店とともに及川木地工場も開設し、大沼健三郎、健伍父子、佐藤俊雄、高野叔夫、鉄本有三、渋谷安治などを職人とした。
及川正夫自身も佐藤俊雄の指導を受けて木地を挽くようになった。木地工場は昭和40年まで続いたが、この年に火事が起こり工場はほとんどを焼失して営業を休止した。
工場休止後も及川正夫商店(漆器店)には大沼健三郎の昭和31年頃の古風な作品が安価で何本も並べられていた。下掲は昭和42年に及川商店で1本200円で求めた大沼健三郎のこけし。


〔大沼健三郎 右より 17.7cm、17.5cm(昭和31年)(橋本正明)〕

及川正夫は及川漆器店の経営を続けたが、平成19年5月14日に亡くなった。行年90歳。

〔作品〕及川正夫と署名のあるこけしはあるが数は少ない。後年になると描彩は妻女のあい子が行い、正夫名義で店に並べられたという。
下掲二本は及川正夫名義のこけし。左端はおそらく及川あい子の描彩であろう。


〔右より18.4cm(昭和30年代)、29.5cm(昭和50年頃)(高井佐寿)〕

 〔伝統〕鳴子系共通型

〔参考〕

  • 高井佐寿:及川正夫のこけしと菊池清造の切り絵こけし〈木でこ・207〉(平成27年1月)
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