高野叔夫

高野叔夫(たかのとしお:1936~)

系統:鳴子系

師匠:大沼健三郎/佐藤俊雄

弟子:

〔人物〕 昭和11年9月19日、鳴子に生まる。父は鳴子の塗師高野一平。昭和27年より及川正夫商店の職人となり、大沼健三郎、佐藤俊雄の指導により木地を修得した。こけしは見取り学問である。〈こけしガイド〉初版で紹介されたが、昭和36年ころに及川商店を退職、転業した。その後、横浜の住友電線㈱に勤務したが、以後消息は不明である。

〔作品〕鳴子の共通型である菱菊のこけし。〈こけしガイド〉の写真など初期の作品は、表情も豊かな、甘みの少ない佳品であった。作品はあまり多く知られていない。
現在では中古市場にもほとんど姿を見せない珍しいこけしになっている。


〔12.1cm(昭和32年頃)(高井佐寿)〕

〔伝統〕鳴子系。鳴子共通型。及川商店の職人として見取りでこけしを作り始めたため、伝統的な位置づけは明確でない。

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