昭和4年に関西で発足した郷土玩具愛好家の集まり。
会員は西田清次郎(静波・亀楽洞)、村松茂(百兎庵)、梅谷秀文(紫翠)、鹽山可圭、粕井信一(豊誠)、中西康雄(竹山)、芳本倉太郎(蔵多楼)、青山冬樹(一歩人)、河本正次(紫香)の9人で始めた。
やつで会では会員の中西竹山は食料品商であったが、各地の旅館カード収集が趣味で、「旅行くらぶ」という団体の幹事でもあった関係上、東北に行く機会が多く、そのたびにこけしを仕入れては会で頒布していたらしい。また〈こけし這子の話〉や〈日本郷土玩具・東の部〉などをもとにやつで会ではこけしを盛んに取り寄せたと梅谷紫翠は書いている〈こけし手帖・2号〉
胞吉、周助、久四郎などを頒布したという。
昭和12年に解散した。
下掲の伝岡崎仁三郎はやつで会で頒布されたもの。
〔参考〕