斎藤虎蔵(さいとうとらぞう:1899~1930)
系統:山形系
師匠:小林吉太郎
弟子:
従来、斉藤虎丸の名で伝えられたこともあったが虎蔵が正しい。明治32年頃、山形市地蔵町の水口屋(山形県の醤油醸造元)に生まれた。山形市小橋町時代の小林吉太郎の弟子で、大正6年に吉太郎とともに米沢に移り、年季が明けた以後も吉太郎のところで職人をしていた。その後山形市七日町で仏壇屋を開業したという。昭和5年頃山形で32歳で亡くなった。虎蔵のこけしは全く知られていないが弟でしの高崎栄一郎の話では木地全般に渡り上手で、こけしも多く作ったという。吉太郎の影響を強く受けたこけしであったと思われる。