齋藤祥子

齋藤祥子(さいとうさちこ:1974~)

系統:鳴子系

師匠:菅原修

弟子:

〔人物」 昭和49年1月15日、公務員齋藤俊明、清子の長女として秋田県由利本荘市西目町に生まれる。平成10年3月に岩手大学教育学部卒業、岩手県で教師となった。こけしを収集しているうちに、その魅力に取りつかれて、自分で轆轤を廻して製作したいと云う気持ちが強くなった。特に可憐、素朴な作風で長い歴史をもつ地元の本荘こけしに興味があり、菅原修を何度か訪問するうちに、その真摯な姿勢に感銘を受けて入門を決意した。菅原修は山に入り材料を切り出す本格的な木地師である。令和元年6月に弟子入りを許されて、正式に木地修業を始めた。佐藤こずえに続き菅原修の二人目の弟子になる。週に5日師匠工房に通い修業を続けている。
令和3年8月7日から9日まで「あゆかわ木のクラフトフェア2021」が鳥海山木のおもちゃ美術館(由利本荘市町村)で開催された。ここに菅原木工芸所として修の作品が販売され、祥子のこけしも80本程出された。その後、販売される事はなかった。令和3年9月には木地山系の本間功より轆轤を譲り受け自宅に据えている。令和4年2月開催の第45回秋田こけし展でデビューする予定だったが、この時期にコロナウィルスの蔓延があり中止となったので、1月24日から市販を始めた。大阪こけし教室、道の駅 にしめ、鳥海山 木のおもちゃ美術館が最初の販売先である。

齋藤祥子

〔作品〕基本的に本荘の河村清太郎、北原鉄造の伝統的な形態、描彩を継承している。令和3年7月が初作である。当初から伝統模様を自らアレンジした作品も描いている。描彩は非常に巧みで表現力に富み、大正時代の着物模様からヒントを得たシロツメクサの四葉模様等は祥子の考案である。


〔右より、16.3㎝(令和3年7月)井桁、19.3㎝(令和4年11月)菊、20.2㎝(令和3年11月)菖蒲、19.5㎝(令和3年11月作)四葉、19.5㎝(令和3年12月)六段菊、6.0㎝(令和3年12月)虎こけし(中根巌)〕

〔伝統〕鳴子系 外鳴子

 

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